みなさま、お久し振りです^^
もうあっと今に今年も残す所1週間となりましたね。
色々なことが次々と起こる一年でした。
ある時は強風が吹いたり、荒波が来たり、
太く強い軸がなければすぐに流されてしまうのではないかと、なんとなくそんなことを感じました。そんな空気の中でも、やはり針と糸を使ってお繕いしている時間は最大の癒しの時間でした。仕事であっても趣味であっても、お繕いするということはわたしの心の平穏を保つカギなのだなあと実感したのでした。
この先も、このカギを味方にうまくやってゆきたいものです。
さて、前置きが長くなりましたが、最近ご依頼いただいたお直しのご紹介をさせてください^^
こちらのボーダーシャツ、とてもうすーー手のメリノウールなんです。
”山と道”というアウトドアブランドのもので、ボタンホールの代わりにリボンフックが付いていたり細部のデザインのユニークさが素敵でした。
穴の箇所は後ろ中心で、メインの穴は五箇所。縞模様の三列にまたがるほど大きなダメージにになっていました。
穴が空いた後にお客様ご自身で、どうにかフェルト化させてみようと試行錯誤されたそうです(素晴らしいお心意気!)。結果フェルト化はうまくいかず硬くなった生地が残ってしまったということでしたので、ハサミで最小限取り除きました。
そこから、地道に土台を作り、色や強度を見ながら重ねていく作業。ウールやコットン、モヘアと何種類かの素材の糸を混ぜて雰囲気と質感をなじませていきました。
完成形はこちら↑
遠目に見ると元のボーダーの様にも見え、近づくと絶妙に色が重なり合っていて、結構じっと観察しても飽きない複雑さになっています ♪ 控えめな印象ですが、こういう遊び心を身に付けるものに潜ませるのもいいなぁと思いました。
(首元もほつれていたので目立たぬ様にダーニング)
今回のご依頼は全てお任せでさせていただきました。
お任せくださったM様、誠にありがとうございました^^
このような比較的大きな穴や傷でも、何かしらの形で蘇らせることができます。
引き続きダーニングの、お繕いの魅力を発信してゆきますのでお付き合いください〜!
ではでは